地図2





麻布北東部(地図をクリックすると関連項目へジャンプします。)






<坂名>

植木坂 飯倉片町から狸穴に下る坂で鼬坂、鼠坂はこの坂の別名といわれる。嘉永2年(1849年)近吾堂切絵図の坂のくだり口に「植木ヤ」とある。この坂の仲ほどに島崎藤村が住んでいた。

鼬(いたち)坂 植木坂の別名。

鼠(ねずみ)坂 植木坂の別名。中ほどに坂碑がありそこからが鼠坂か?。池波正太郎の鬼平犯科帳のタイトルにも「麻布ねずみ坂」として登場。

榎坂 飯倉6丁目から、かわらけ町に下る坂。番小屋の後ろに大きな榎木があったので付いた。町家が広がる以前にはこのあたりを里俗に「榎町」とも言った。

雁木坂 飯倉2丁目から6丁目の坂。岩岐坂とも書き表す。雁木とは、雁の群れが飛ぶ時のような形にした模様に石などを組むことを言う。かつて坂上には車止の柵があり、通行人はすべて荷を背負って坂を登ったという。また永井荷風の「日和下駄」文中にも雁木坂の名が見える。(岩垣顕著、東京35区地名事典より)

三年坂 こちらも別名雁木坂という。ここで転ぶと三年以内に命を落とすという迷信から付いた名。急な坂なので、注意するように戒めをこめて付けられたとも。三念坂とも書き表す。

行合坂

落合坂と同義のためか坂下に江戸時代「鰡(ボラ)之井」と呼ばれた井戸があった。
落合坂 今井村、赤坂新町などから往環の者がここで行き合うので付いた名。

長垂坂

別名なだれ坂。なだれとは、勾配がきつくなく傾きがあるの語意。
丹波谷坂 不動坂の西にあって、東から西へと下る坂。坂下の谷を丹波谷と言い、もと岡部丹波守の屋敷があった。

不動坂 不動院前を西に下る坂。

御組坂 箪笥町へ下る坂。紅葉屋敷坂、近藤坂ともいう。

寄席坂

於多福(おたふく)坂 潮見坂の下を北に上がる坂。

土器坂 かわらけ町にあるのでついた名。このあたりに土器師が多く住んでいたため。

永井坂